接触型温度計などで計測した測定対象物の実際の温度を入力します。
入力された温度から自動的に放射率を計算して設定します。

MEMO

測定対象物の温度が計測できない場合は、オプションの黒体テープを測定対象物に張り付けることにより、簡易的に温度を測定することもできます。

(『黒体テープを使用して設定する』参照)

設定手順

実際に測定する測定対象物と設置環境で行ってください。

測定対象物を測定状態にします。

周囲温度が安定した状態になるまで待機してください。
また、本機の電源投入時は、本機が安定した状態になるまで、10分ほどお待ち頂くことをお勧めします。

を押します。

設定画面に切り替わります。

ボタンを押して、設定メニューの「放射率」を選択し、 を押します。

ボタンを押して、「自動設定」を選択し、 を押します。

カーソルの色が、水色に変わります。

測定対象物の温度を数値で入力します。

放射率の設定が正常に設定されると、「正常終了」と表示されます。

放射率の設定ができなかった場合は、エラーメッセージが表示されます。以下を参照して対応してください。
自動設定時のエラーメッセージ

を2回押して、測定画面に戻ります。

自動設定時のエラーメッセージ

放射率の自動設定が正常にできなかった場合は、以下のエラーが表示されます。

エラー表示原因対処方法
温度差不足測定対象物と周囲温度(センサヘッドの内部温度)の差が小さい。測定対象物の温度を上げ、周囲温度との差を大きくするか、測定対象物からセンサヘッドを離して、再度設定してください。
計算不可自動設定に入力した温度と、測定対象物の温度差が大きく、放射率の計算ができない状態です。測定対象物に近い温度で再入力してください。
それでもエラーが表示される場合は、「放射率」に放射率を直接入力して設定してください。