測定モード「エッジ検出」
測定中の温度を一定の時間内で比較し、設定以上の温度差が発生していると、アラーム出力をONします。
また、外部入力により測定値を保持(ホールド表示)することもできます。(『測定値の制御について』参照)
エッジ検出時の設定
エッジ検出では、以下の項目を設定します。
設定項目 | 機能内容 | 設定範囲 |
---|---|---|
エッジ検出時間 | エッジ検出で、温度の変化の有無を比較するサイクルを設定します。 | 0.01秒~10.0秒 (初期値:1.0秒) |
エッジ検出温度差 | エッジ検出として検出する温度差を設定します。 | 001.0℃~100.0℃ (初期値:1.0℃) |
エッジ検出時の動作
エッジ検出の動作原理は微分検出で、「エッジ検出時間」で設定した時間内の温度をモニタし、現在の温度と「エッジ検出温度差」で設定した温度以上の差があれば、エッジ検出され、アラーム出力します。
MEMO
電源投入時やバンク切替時は、エッジ検出時間分の測定データが蓄積されていないので、蓄積された測定データの範囲内で、最高値と最低値を抽出し、エッジ判定を行います。
「エッジ検出時間」と「動作モード」時間の関係について
エッジ検出時、「動作モード」の時間設定(『動作モード』)は、エッジ検出時間より短く設定してください。
エッジ検出時間より動作モードの時間設定のほうが長く設定されていると、エッジ検出に必要なタイミングでデータ更新されず、正しく機能しないことがあります。
例)エッジ検出時間より動作モードの方が長く設定されている場合
エッジ検出時のホールド動作について
エッジ検出時でも、測定値のホールド表示ができます。
ホールド表示の制御方法は以下のようになります。
動作種類 | トリガ |
---|---|
ホールド表示の開始 | ホールド入力線ONすると、ホールド入力線ON時の現在値が保持されます。 |
ホールド表示の解除 | ホールド入力線をOFFすると、ホールド表示が解除され、現在の実測値になります。 |
表示のリセット | ボタンの長押し、またはトリガ入力線をONすると、ホールド表示が現在の実測値で更新されます。 ホールド表示は維持されます。 |
MEMO
- ホールド表示中は測定値が変化しませんので、エッジ検出されません。
- ホールド表示の解除時、現在の測定値との温度差が「エッジ検出温度差」以上あった場合は、アラーム出力されます。