ご使用時に発生したトラブルの対処方法を示します。

設置・設定時

現象確認対処方法
測定できない(なにも表示されない)電源電圧が印加されていない状態になっていませんか?リード線やコネクタが確実に接続されているかを確認してください。
電源電圧が低くなっていませんか?電源電圧の範囲が定格範囲内DC24V±10%(IO-Link接続時は、DC18~30V±10%)になっているか確認してください。
放射率の自動設定ができない「温度差不足」とエラー表示されていませんか?測定対象物と周囲温度(センサヘッドの内部温度)の差が小さいため、放射率の計算ができない状態です。
測定対象物の温度を上げ、周囲温度との差を大きくするか、測定対象物からセンサヘッドを離して、再度設定してください。
「計算不可」とエラー表示されていませんか?自動設定で入力した温度と、測定対象物の温度差が大きく、放射率の計算ができない状態です。
測定対象物に近い温度で再入力してください。
それでもエラーが表示される場合は、「放射率」に放射率を直接入力して設定してください。
リングレーザポインタが点灯しない設定メニュー「レーザ制御」を正しく設定していますか?レーザ制御』を参照し、正しく設定してください。
レーザ光の出口が汚れていませんか?レーザ光の出口を清掃してください。
レーザ光の出口が塞がっていませんか?レーザ光の出口のごみ、異物を取り除いてください。
レーザ放射停止入力線(灰)を使用していませんか?入力信号をOFFにしてください。
少し時間を置いて、再びリングレーザポインタをONさせると、点灯しませんか?外部からの電気的なノイズで発光を停止した可能性があります。
時間をおいて SET ボタンまたは外部入力によってレーザ出力を ON させるか、製品の再起動を行って下さい。
外部機器との通信ができないセンサヘッド、コントローラ、各ケーブルが正しく接続されていますか?
コントローラの画面に「未接続」と表示されていませんか?
センサヘッドとコントローラが接続されていないとI/O出力や、IO-Link通信ができません。
センサヘッドとコントローラを確実に接続してください。
設定内容が変更できない。画面上部に、キーアイコンが表示されていませんか?誤操作を防ぐために、操作ロックが有効になっています。
パスワードを入力して操作ロックを解除してください。
操作ロック
設定内容を変更しても変更内容が反映されない設定の変更や設定値初期化を行った直後に本体の電源を切りませんでしたか?設定変更の内容や設定値初期化の状態が反映されるまで約1秒かかります。
その間は電源を落とさないでください。
設定初期化しても、初期状態に戻らない
操作ロックのパスワードを忘れてしまった。パスワードを、初期値のまま使用していませんか?操作ロックのパスワードを変更していなければ、初期値(”0000”)を入力して操作ロックを解除してください。
操作ロック時にパスワードを変更をしたのにパスワードを忘れてしまった場合は、IO-Linkのサービスデータ(インデックス番号12 )で操作ロックを解除してください。IO-Linkを使用していない場合は、当社にご連絡の上、ご返送ください。
表示言語を誤って設定してしまった測定画面を表示し、を長押ししてください。
「表示設定」画面に切り替わりますので、「表示言語」を正しい言語に変更してください。

測定時

現象確認対処方法
測定値が高めになる本機の放射率の値が低く設定されていませんか?放射率を最適な値に変更してください。
放射率の設定方法』参照ください。
熱電対などでモニタした温度が、実際の表面温度よりも低い値となっていませんか?モニタ方法を見直してください。
センサヘッドの近くに高温物体がありませんか?高温物体からの輻射熱の影響を受けている可能性があります。
遮蔽板などで熱源を遮断してください。
測定値が低めになる本機の放射率の値が高く設定されていませんか?放射率を最適な値に変更してください。
放射率の設定方法』参照ください。
レンズが汚れていませんか?レンズを清掃してください。
測定対象が小さすぎませんか?測定対象が測定視野範囲の1.5倍以上になるように、測定距離を変更してください。
測定距離については『測定視野とリングレーザポインタの関係』を参照してください。
測定視野と測定対象物がずれていませんか?測定値を確認しながら、本体の取付位置を調整してください。
リングレーザポインタを使用すると、測定対象物の中心を測定視野範囲とする位置調整が簡単に行えます。
リングレーザポインタについては『リングレーザポインタによる位置調整』を参照してください。
測定対象物とレンズの間に妨害物がありませんか?測定対象物とレンズの間の妨害物を取り除いてください。
温度値が安定しない本体近くに、ファンなどがありませんか?ファンなどの風により、本体あるいは測定対象物の温度が不安定になっている可能性があります。
センサヘッドおよび測定対象物への風を遮ってください。
測定値が安定しないセンサヘッドが振動で揺れていませんか?振動のないところに設置しなおしていただくか、防振対策を施してください。
センサヘッドが急激な温度変化を受けていませんか?通電した状態でしばらく放置し、センサヘッドの内部温度を安定させてください。
測定対象物として光沢金属表面を測っていませんか?誤差が生じる可能性があります。別売の黒体テープを測定対象物に貼って測定してください。
測定値が安定しないアナログ信号にノイズが乗っていませんか?アナログ入力機器との距離を近づけてアナログ信号の配線長を短くしてください。
アナログ電圧出力はノイズの影響を受けやすいので、アナログ電流出力にしてご使用ください。
アナログ入力機器の平均化時間の設定を許容される範囲で長くしてください。
アナログ出力線とアナログGND線(赤・白)にフェライトコアを取り付けてください。
アナログ出力線とアナログGND線(赤・白)と動力線が同一配管や平行に配線されているようであれば、同一配管や平行配線にならないようにしてください。